【FE無双】ファイアーエムブレム無双【感想】
先日、switchと3DSで発売されたFE無双、ファイアーエムブレムのファンとしてはこれは何としてもプレイせねば!ということでswitch版を発売当日に購入した。
ということで誰かの参考にでもなればと、プレイした感想をさらさらっと書いておく。私の好みが多分に混じったものなので悪しからず。
良かった点
まず、無双シリーズは3DSの戦国無双Chronicleとコラボ作品のゼルダ無双しかやったことがないのでその点は承知してほしい。
- 無双とFEのシステム相性の良さ
FEのキャラを使っただけの無双ゲーになるという自分の予想を良い意味で裏切ってくれた。
ステージによっても異なるが基本的に1~4人の操作キャラを連れていくことができ(+操作できないキャラを更に数名連れて行けるステージもある)、操作キャラは好きなタイミングで切り替えることができる。自分が操作していないキャラはAIによって操作されるわけだが、その際におおまかな指示を出せる。出せる指示は「移動」「護衛」「後衛としてダブル」「攻撃」など様々で、おまかせ状態の時に攻撃と防御どちらを重視するかなども選べる。
このように自操作キャラ以外のキャラも含めたいわゆる「自軍」全体を操って戦局を支配していく感覚はFEに通じるものがあった。
- 三すくみと特攻
FEには剣、槍、斧の三すくみや、飛行に対する弓の特攻などが存在する。このユニット間の有利不利がFE無双でもいいアクセントとなっていた。
有利な相手にぶつけることができればコンピュータに任せていても結構敵を撃破してくれるというのは、自分で操作して敵をなぎ倒すのとはまた違った快感がある。特に特攻武器を持っている場合はそれが顕著であり、一瞬で倒すことができる。
逆に不利な相手にぶつけてしまうと勝てないため、いかにして有利な相手にぶつけ不利な相手を避けるかという戦略的な面白さがあった。
- キャラの掛け合い、絆会話
FEにおける支援会話に相当するものとして絆会話がある。
このクオリティが高かった。FEキャラの作品を超えた絡みは私がFE無双に期待していたものであり、これが見えたのはとても良かった。こういったキャラの掘り下げは評価に値する。
また、覚醒におけるダブルの再現として、前衛後衛のペアで戦うシステムが導入されており、この状態で奥義を放つことで合体技の「デュアル奥義」となる。このデュアル奥義の際、ちょっとした声の掛け合いがあるのだが、キャラの組み合わせによってこの掛け合いが異なっているのが個人的には嬉しかった。絆会話の用意されていない組み合わせでも関係がうかがえるのは非常に良い。
- 敵をなぎ倒す爽快感
リンで敵をばったばったと切り倒したり、竜になったチキで敵を蹂躙するのはやはりシンプルに楽しい。この気持ちよさはやはり無双だからこそだろう。
敵の数も十分多かったように思う。目安として、一回のプレイの撃破数は2000体超える程度だ。
- モデリングの良さ(switch)
私が購入したのはswitch版なので3DS版がどうかはわからないが、モデリングの出来も非常によかった。
気になった点
- キャラの選出、兵種の偏り
FE無双のキャラは概ね「覚醒」「if」「暗黒竜と光の剣」の3作から選ばれている(そこに該当しないキャラとしてリンとセリカがいる)。
他の作品のキャラがいないことは残念ではあるが、コラボ1作目であることを踏まえると仕方ないかなと思う。しかし、それにしても選択するキャラの兵種が偏りすぎているように感じた。特に他の武器に比べて、剣が圧倒的に多い。多いに越したことはないのだが、問題は他の武器が少ないことだ。
- モーションのコンパチ感
キャラ数が多いこともありこれは仕方ないと思う。とはいえ、それでも気になったのは飛行ユニットだ。これは前述した兵種の偏りがあったせいでより顕著に感じたのだと思う。
剣ユニットは数が多かったがその分、キャラのモーションは様々であり使っていて違いを感じられた。斧ユニットは歩兵であり杖キャラのリズ、騎馬のフレデリク、飛行のカミラと使い勝手が大きく異なるキャラ3体であったので問題ない。竜石はチキのみ。
弓はタクミ、サクラ、アンナ。アンナはまだ私のプレイでは使えていないのでわからない。モーションはあまり違いがないが、サクラが杖を使えることと魔力が高いことで性能的には差が感じられる。魔法はレオン、エリーゼ、ルフレ。ルフレが歩兵なので良かったが、レオンとエリーゼは杖の有無以外あまり差が感じられなかった。
そして特に顕著なのは槍。槍を使用するキャラはヒノカ、ティアモ、シーダとどれも飛行ユニットであり、歩兵槍が存在しない。そうでありながらも、攻撃はほとんど同じなので使っていてもどれも同じな気がする。これはさすがにもう少し差別化が欲しかった。
兵種の偏りはDLCでどうにでもなるかもしれないが、モーションのコンパチ感はむしろキャラが増えるほど顕著になるため、ここには少し不安が残る。次回作に期待といったところか。
- 二人プレイが重い
友達と二人プレイをやってみたところ処理落ちしているのか敵が少なく、動作も重かった。もしかしたら私たちの方に問題があったのかもしれないので何とも言えないけど、一人プレイが快適なのでその分気になった。
- 専用武器のないキャラがいる
これは気になるのは私だけかもしれないが、専用武器のないキャラがいるというのはどうにもモヤモヤした。
例えばクロムは封剣ファルシオン、マルスは神剣ファルシオン、タクミは風神弓といったようにキャラごとに専用武器がある。これが原作で専用武器を持っていたキャラだけに用意されていたのなら気にならなかったのだが、原作では特に専用武器のないヒノカ、サクラ、カミラ、エリーゼには専用武器が用意され、他には用意されていないというのは納得がいかない。
私はヒノカが好きなのでヒノカに専用武器があるのは嬉しいけど、他に専用武器のないキャラがいるというのはあまりいい気分ではない。できれば統一してもらいたかった。
その他いろいろ
- シンプルなストーリー
ストーリーは途中気になるところ(ifの部分)があったものの、安定した王道といった感じで可もなく不可もなくといったところ。
- ヒストリーモード
ステージ数も多くやり込み要素としてなかなかのボリュームがある。
だいたいこんなところだろうか。
総評としては気になるところもあったけどかなり面白いゲームだと思う。
特に「覚醒」「if」「暗黒竜と光の剣」の三作が好きな人にはぜひおすすめしたい。